ステイヤーズステークスとチャレンジカップの振り返り【メンバーシップ限定】

ステイヤーズSはアフリカンゴールド以下の騎手が完全にやらかした形です。

ラップタイム
13.0 – 11.3 – 13.4 – 13.5 – 12.7 – 11.6 – 12.3 – 13.2 – 12.7 – 13.1 – 13.1 – 13.1 – 12.3 – 12.3 – 12.2 – 11.9 – 11.7 – 12.0

レースは序盤アフリカンゴールドとアイアンバローズが競り合う形となりました。
1000メーター通過付近でアフリカンゴールドが譲ったものの、1分3秒9のスローでした。

おそらく60秒くらいだと勘違いしたのではないでしょうか。アフリカンゴールドも後続もここから更にペースを落としました。これが勝負を分けた要因です。

アイアンバローズの2000メートル通過は2分6秒8。
その地点は映像角度の問題で、後続のタイム計測が難しかったので、
「1周回ってきて残り二百の時点でのハロン棒」
で計測したタイム差は
アイアンバローズと2番手のアフリカンゴールドとの差が2.5秒、3番手とは3.8秒開いています。集団の先頭となる4番手とは4.4秒です。

つまり、1000メートル~2000M区間において、アイアンバローズは1分3秒弱で走っているのに対して、後ろの馬は1分5秒くらいかかっています。

この時点で勝負アリでした。

アフリカンゴールドとセファーラジエルはレース後半に差を詰めましたが、それで脚を使って終了です。後ろの馬は33秒台から34秒台前半で上がってます。
僕が調べる限り、ステイヤーズSの史上最速上がりはディバインフォースの34.6です。

アフリカンゴールドは京都大賞典でも春の天皇賞でもアイアンバローズを離して逃げており、騎手がこのレベルの大ミスをするのは予測出来ません。

最初の予定通りチャレンジカップに集中すべきだったと反省です。

チャレンジカップの振り返り

1着2着は本命対抗で決まりましたが、3番手のガイアフォースは馬群に沈みました。

まずチャレンジカップは有馬記念の前哨戦という位置付けなので、G1に出てくる馬でも出走ができるような斤量設定となっております。
JRAの出馬表を見ていただいてもわかるように、レーティング115前後、言い換えればG1でも掲示板に入れるレベルの馬が何頭か居るのですが、
基礎斤量より重くなっているのはベラジオオペラの1kgだけです。
通常のG3だと110あれば勝ち負けできるものですが、そのくらいだと今回は全然足りません。

ボッケリーニが本命だったのは、以前解説した通り
・ダービーは落馬や故障やドスローで多くの馬が力を出し切ってないので、レーティングの数値は割り引いて考えた方がいい
・ガイアフォースはオールカマーで力負けしたのが気になる(本当にマイラーなのかも)
という事で、上位の中ではボッケリーニがいいと考えました。

レースは前半1000メートルが59.9、後半1000メートルが58.9でした。
ややスローペースだったと思います。
ラップタイム
12.5 – 11.3 – 12.5 – 12.1 – 11.5 – 11.9 – 11.9 – 11.7 – 11.6 – 11.8

3-4コーナーでエピファニーのルメール騎手が上がってきました。
スローだったので、内に居る人気馬を閉じ込める意図があったのかもしれません。

エピファニーはレーティングが前走の105が最高で、能力的には全然足らないはずなのですが、4着まで持ってきたのは流石ルメール騎手だと思います
3着のイズジョーノキセキは府中牝馬や札幌記念は位置取りミス、クイーンSは前が壁など脚を余しており、前走のエリザベス女王杯は久々に力を出し切った形でレーティング110でした。
内容的には完敗ですが、牝馬補正すると114なので、ここだと能力的には4番手です。
そういうのは最初から言えという話で、チャレンジカップを予想公開レースとして選ばなかった僕の判断ミスです。

次走注目馬

ステイヤーズSは能力の実態を表してないレースなので、あまり参考になりません。
テーオーロイヤルやマイネルウィルトスはこの中では頭1つ強い競馬をしましたが、次買うかどうかは微妙です。次も長距離戦なら人気するでしょうし、同じミスを繰り返す可能性が十分あります。

一方チャレンジカップはメンバーレベルが高いので、負けた馬の中には次走穴として狙う馬が居るはずです。
1秒以内の差で走り切っている11着のフェーングロッテンまでは、次走G3なら巻き返す可能性があると考えます(次走金杯だとハンデやメンバー次第)。